私も含めて、一般的に目が小さいというと、眼球そのものが小さいのではないかという印象を受けることがあります。実際に私も下眼瞼下制のことを知るまでは普通の人に比べて自分の目は小さいのではないかと勝手に思っていました。しかし実際には少しそれは違っているようです。目そのものが小さいというわけではないということです。鏡を見ても、目がとても小さく見えるので、目を大きい人と比べると、自分の目そのものが小さいのではないかと思っていたのですが、それは違っていたのです。
眼球そのものの大きさというのは、成人になるとほとんど個体差はないのだそうです。女性、男性、あるいは体の大きい小さいに関わらず、眼球そのものの大きさは人によってそんなに差異はないそうです。じゃあ、なぜ目が大きく見える人と、私みたいに目が小さく見える人が出てくるのでしょうか。それは実は目の周りが大きな影響を及ぼしていることなのだそうです。つまり、瞼の開きによって眼球、つまり黒目と白目の露出範囲が変わってくるということなのです。下眼瞼下制を行うことによって、目を大きくすることができるということなのですね。
目を開く時に使われるのが眼瞼挙筋という筋肉です。この筋肉によって上まぶたが開くのです。しかし、その筋肉を引き上げる力が弱いと、眼瞼下垂という状態になります。これはすなわち眼が細くて小さいという状態になるのです。私の眠そうに見える目というのはまさにこの状態だったと言えるでしょう。下眼瞼下制というのはこの筋肉を引き上げる力をつけたり、目を大きく開けるための方法を手術によって変えたりするという効果があるというわけなのです。
下眼瞼下制のひとつには、挙筋の力が弱くても、挙筋を短くすることで、目の縦幅を大きく開くということが可能になります。下眼瞼下制の手術をした後には、黒目が大きく露出します。その結果として瞳が大きく見えて、ぱっちりとした印象を他の人に与えることにもなるのです。
最近では目力ということばが流行りです。目力が強い人というのは他の人に与える影響も強いですよね。きりっとした目は人に強い意志を伝えることができますし、強力なインパクトも与えることができるでしょう。そういった意味でも下眼瞼下制を行うことには大きな意義があるのではないかと私は思っています。そしてそういった手術によって私も自分に自信を取り戻すことができるようになったのです。